girikenのブログ

40歳の未婚おじさんが描く恋愛小説

【東京上京物語⑧】20230303分

「あ!私、エミって言います。タカハシ エミです!今回大学に通うために、お引っ越ししてきました」


エミちゃん。

いい名前だ。


しかし挨拶の後も小話をちょっとしたが、どうも彼女がよそよそしい。


(あれ、迷惑だったかな)


場の雰囲気を察して、力也は切り上げる事にした。


「何か困ったことがあったら、いつでも声をかけてくれていいんで!」


そう言うお彼女はニコッと微笑み、


「ありがとうございます。これから宜しくお願いします」


と言って部屋の中は消えていった。

微笑んだ顔も可愛かった。


こうして力也の上京1日目は終了した。

それにしても、なんという事だろうか。

元々今回住む物件はお世辞にも綺麗でお洒落な物件とは言えない。

むしろ、真逆の立ち位置にある物件だ。

だから、お隣も外人の人か年配の方 人だろうと勝手に想像していた。

しかし、現実は自分の好みど真ん中の女の子が同じ日に引っ越してきたのだ。

これからの新生活を考えると、ワクワクが止まらないのであった。