あやと一緒に高尾山へ行って数日後。 健二はふとしれぬ違和感を感じた。 (なんだろう) 違和感の正体がいまいち分からない。 ただ、健二が今ハッキリと思っている事。 (あやに会いたい) よほど、この前会った時の感覚が昔の感覚と近くて良かったのか。 よほど、居心地が良かったのか。 本人にもなにが良かった... 続きをみる
2023年1月のブログ記事
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健二は一瞬理解が出来なかった。 そして耳を疑った。 しかし、あまりこの言葉を重く受け取らなかった。 何故か? 昔から付き合いが長いあやからの発言だったからだ。 (ああ、せっかくの休日だしもうちょっと遊びたいって思って 駄々をこねているんだな) としか思わなかった。 付き合いが長いが故の思い込みで... 続きをみる
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高尾山は標高599メートルの山なので、山頂まで2時間もあれば到着する。 程無くして山頂に到着すると、数軒お茶屋さんがあったのでそこでご飯を食べる事にした。 二人は数あるメニューの中から注文したのは名物のとろろそばであった。 数分待った後、とろろそばが運ばれてきた。 何故こういった場所にあるご飯屋さ... 続きをみる
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山道を歩くと、木々と共に虫も飛んでいる。 一般の女の子は虫を見て大騒ぎする子もいるだろう。 しかし、あやは物怖じしない。 さすが田舎育ちだけある。 それどころか、道端の草むらにいたバッタを素手で捕まえた。 「見て!久し振りにバッタを捕まえた!」 そう言って、手掴みしているバッタを健二の顔に近づけた... 続きをみる